【企業分析】ラムリサーチ社(LRCX)
(出典:https://www.lamresearch.com/ja/ )
企業概要
ラム・リサーチ(Lam Research Corp)は、半導体業界にウェーハ製造装置とサービスを提供する半導体製造装置企業です。
事業内容
【半導体製造装置セグメント】
【製品・サービス】
製品
携帯電話、コンピュータ機器、ゲーム機、自動車向け半導体を製造するための装置を作っていて、数多くの製品がラインナップされています。
出典:https://www.lamresearch.com/ja/products/our-products/
半導体製造装置は、大きく4つの工程に分けられます。
①マスク製造工程:実装回路のパターン検討する。
②ウェハー製造工程:半導体を実装するためのシリコン板を作る
③前工程:電気の流れる/流れない層を実装し設計通りに削る
④後工程:ウェハーは分離・ICの実装・最終検査など
複数の工程があり、ラムリサーチの半導体製造装置は、前工程を実装するための装置です。
出典:
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/071501087/
エッジングとはマスクパターン検討で設計された回路パターン通りに、ウェハーの表面にある酸化膜・薄膜を削り取る作業のことです。マスクパターンが焼き付けられた箇所の酸化膜・薄膜は残り、それ以外の場所は削り取られます。のちに、洗浄、イオンの注入という作業を繰り返していくことで、電気の流れが制御可能な半導体へと変化していきます。
CVDとは、初めにウェハーの表面に酸化膜・薄膜を形成する工程の中で、薄膜を形成する工程で使われる方法です。形成の方法としてCVDでは専用のガスを吹きかけることで、表面を化学反応させていきます。また、別の方法としてはイオン化した在行をウェハーの表面に衝突させる方法もあります。
これらの工程を行う半導体製造装置を製造しているのがラムリサーチで、シェアはアプライドマテリアルズ、東京エレクトロンと取り合う形となっています。ちなみに、オランダのASMLも有名な半導体製造装置のメーカーですが、こちらは露光という工程を行う装置で、ウェハーの表面に設計したマスクパターンを焼き付けるための装置を作っていて、ほぼシェアを独占しています。
事業ポートフォリオ
セグメントは主に、NVM(不揮発性メモリ)、DRAM(揮発性メモリ)で、売上の52%を占めています。また、ファンドリ向け(半導体受託生産企業向け)の売上が伸びているところも注目です。その他ロジック向けの半導体製造装置を作っており、主力製品は、メモリ向けの半導体製造装置であることがわかります。
また地域別の売上としては、中国、韓国、台湾、日本、東南アジアとアジア圏での売上が90%近くを占めています。アジア圏には、台湾セミコンダクタ、サムスンなどの半導体ファンドりー大手企業が多いため、ここへの輸出が非常に多いことが読み取れます。
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(出典:Tradingview.com )
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