まるおの米国株研究所

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【企業分析】ラムリサーチ社(LRCX)

ラムリサーチ - Wikipedia

(出典:https://www.lamresearch.com/ja/ )

 

 

企業概要

 ラム・リサーチ(Lam Research Corp)は、半導体業界にウェーハ製造装置とサービスを提供する半導体製造装置企業です。

事業内容

 集積回路(ICs)の製造に使用される半導体処理装置の設計・製造・販売・再生・サービスを行います。

半導体製造装置セグメント】

・ウェーハ加工半導体製造装置の製造・整備

【製品・サービス】

 以下のようなパフォーマンスデバイスが構築できるような半導体製造装置の設計を行なっています。
・携帯電話
・パーソナルコンピュータ
・サーバー
ウェアラブル
・自動車
・データストレージデバイス
【顧客】
 以下のような製品を製造する半導体メモリメーカー、ファウンドリ、および統合デバイスメーカー(IDMs)が顧客となります。
・不揮発性メモリ(NVM)
・ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM
・ロジックデバイス
 ナノスケールアプリケーションの実現、化学、プラズマおよび流体工学、高度なシステムエンジニアリングなどの分野でサービスを提供しています。

 

製品

 携帯電話、コンピュータ機器、ゲーム機、自動車向け半導体を製造するための装置を作っていて、数多くの製品がラインナップされています。

出典:https://www.lamresearch.com/ja/products/our-products/

 

 

 半導体製造装置は、大きく4つの工程に分けられます。

①マスク製造工程:実装回路のパターン検討する。

②ウェハー製造工程:半導体を実装するためのシリコン板を作る

③前工程:電気の流れる/流れない層を実装し設計通りに削る

④後工程:ウェハーは分離・ICの実装・最終検査など

 

 複数の工程があり、ラムリサーチの半導体製造装置は、前工程を実装するための装置です。

日本の半導体製造装置、世界シェア低下に次世代技術で立ち向かえ | 日経クロステック(xTECH)

出典:

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/071501087/

 

 エッジングとはマスクパターン検討で設計された回路パターン通りに、ウェハーの表面にある酸化膜・薄膜を削り取る作業のことです。マスクパターンが焼き付けられた箇所の酸化膜・薄膜は残り、それ以外の場所は削り取られます。のちに、洗浄、イオンの注入という作業を繰り返していくことで、電気の流れが制御可能な半導体へと変化していきます。

 

 CVDとは、初めにウェハーの表面に酸化膜・薄膜を形成する工程の中で、薄膜を形成する工程で使われる方法です。形成の方法としてCVDでは専用のガスを吹きかけることで、表面を化学反応させていきます。また、別の方法としてはイオン化した在行をウェハーの表面に衝突させる方法もあります。

 

 これらの工程を行う半導体製造装置を製造しているのがラムリサーチで、シェアはアプライドマテリアルズ、東京エレクトロンと取り合う形となっています。ちなみに、オランダのASMLも有名な半導体製造装置のメーカーですが、こちらは露光という工程を行う装置で、ウェハーの表面に設計したマスクパターンを焼き付けるための装置を作っていて、ほぼシェアを独占しています。

 

事業ポートフォリオ

 セグメントは主に、NVM(不揮発性メモリ)、DRAM(揮発性メモリ)で、売上の52%を占めています。また、ファンドリ向け(半導体受託生産企業向け)の売上が伸びているところも注目です。その他ロジック向けの半導体製造装置を作っており、主力製品は、メモリ向けの半導体製造装置であることがわかります。

 

 また地域別の売上としては、中国、韓国、台湾、日本、東南アジアとアジア圏での売上が90%近くを占めています。アジア圏には、台湾セミコンダクタ、サムスンなどの半導体ファンドりー大手企業が多いため、ここへの輸出が非常に多いことが読み取れます。

 

出典:https://filecache.investorroom.com/mr5ir_lamresearch2/1252/QSep22-Earnings-Slides.pdf




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investor.lamresearch.com

 

投資家向け情報

 

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(出典:Tradingview.com )

以上です。